2013/11/06

Windows Server 2012 R2 > Linux 仮想マシンでフェールオーバー TCP/IP (OK)

Windows Server 2012 以降の Hyper-V が提供する Hyper-V レプリカの機能では、フェールオーバー時に別の IP サブネットでレプリカ仮想マシンを起動する際に、フェールオーバー時に固定 IP や DNS 設定を上書きする「フェールオーバーの TCP/IP」という機能が提供されます。Windows ゲストの場合はこの機能は普通に使えるんですが、Windows Server 2012 R2 Hyper-V でも成功しました。

以前、以下の投稿で紹介したように、Linux ゲストのフェールオーバーの TCP/IP 対応 (KVP IP Injection) は、SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 11 SP2 向けの更新 (Recommended update for Hyper-V) で初めて(たぶん)提供されました。この機能は、SLES 11 SP3にも搭載されており、Windows Server 2012 Hyper-V 環境だとうまく動きました。でも、Windows Server 2012 R2 Hyper-V だと動きませんでした。

Windows Server 2012 > Linux 仮想マシンでフェールオーバー TCP/IP (OK)
[URL] http://yamanxworld.blogspot.jp/2013/07/windows-server-2012-linux-tcpip-ok.html
Windows Server 2012 R2 Preview > Linux 仮想マシンでフェールオーバー TCP/IP (NG)
[URL] http://yamanxworld.blogspot.jp/2013/07/windows-server-2012-r2-preview-linux_6054.html

昨日試した Ubuntu Server 13.10 もこの機能は実装済みですが、やっぱり Windows Server 2012 R2 Hyper-V 環境だとうまく動きません。
 

Windows Server 2012 R2 Hyper-V and Ubuntu Server 13.10 Guest
[URL] http://yamanxworld.blogspot.jp/2013/11/windows-server-2012-r2-hyper-v-and.html

OpenSUSE 13.1 が11/19に正式リリースになるそうですが、ちょっと待ちきれず、RC2で試してみました。すると、すんなりと成功。
SLES 11 SP3やUbuntu 13.10でもそのうちパッチで更新されるかもしれません。

2013/11/12追記) SLES 11 SP3 でも動きました。Microsoft Hyper-V tools 5-0.11.1(既定は5-0.7.10)で確認。

話は変わって、いまさっき気が付いたのですが、Windows Server 2012 R2のHyper-V レプリカは、回復ポイントをスナップショット(チェックポイント)で保持するのではなく、拡張子.HRUのファイルで管理しているようです。

こちらは Windows Server 2012 Hyper-V のレプリカサーバー側。

こちらは R2 Hyper-V のレプリカサーバー側。チェックポイントは1つもありませんが、回復ポイントはちゃんと複数存在します。
そして、レプリカの仮想ハードディスクの保存場所には、回復ポイントと同じ数のHRUが。


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