2013/08/02

Windows 8.1 Preview > 機能は削除されてもフル バックアップがしたい

Windows 8 には、「Windows 7 のファイルの回復」という名前でベアメタル回復に対応したフルバックアップ ツールが提供されていました。 Windows Vista で登場した Complete PC Backup の系統のツールです。Windows 8.1 からはこの機能は削除されるそうです。Windows 8 から導入された「ファイルの履歴」や「PC のリフレッシュ」「PC のリセット」を使ってねということなんでしょうが、ハードディスクの物理的な障害を考えると、ベアメタル回復できるフルバックアップ (システムイメージ) が楽だと思うのですが...

Windows 8.1 Preview を見てみると、コントロールパネルには「Windows 7 のファイルの回復」が無くなり、%Windir%\System32\sdclt.exe も存在しません。ですが、wbadmin.exe は残っています。たとえば、E: ドライブにシステム イメージを作成するには、以下のコマンドを実行します。

wbadmin START BACKUP -backupTarget:E: -Include:C: -allCritical -vssFull



注意) UEFI ベースの PC の場合、パーティション構成によっては "ディスク領域が不足しているため、保存場所にボリュームのシャドウ コピーを作成できません..." と表示されて失敗するかもしれません (→)。回復パーティションを削除 (DISKPART で) することで wbadmin のほうの問題を解決できるようですが、回復パーティションが無くなる影響を考慮してどうするか判断してください。UEFI ベースの物理 PC が無いのでよくわかりませんが、ローカル ディスクから起動する Windows 回復環境の機能が制限されると思います (PC のリセットやリフレッシュができないとか)。UEFI ベースの PC の場合の既定のパーティション構成と VSS フルバックアップの問題があるから「Windows 7 の回復」が削除されちゃったんじゃあないかと勘ぐってみたり...

システム イメージからの復元のほうは、Windows 8.1 Preview の UI に残っています。
ちなみに、こちらの Features Removed or Deprecated in Windows Server 2012 R2 Preview (http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn303411.aspx) を見ると、"System Image Backup ("Windows 7 File Recovery")" が Windows Server 2012 R2 Preview から削除されたように書いていますが、Windows Server のほうのバックアップ ツール「Windows Server バックアップ」は健在です。そもそも、Windows Server に「Windows 7 の回復」機能は搭載されていませんし。

マイクロソフトさんの思惑どおりにPC のリフレッシュやリセット (初期状態に戻す) でやりたい場合は、以下を参考に。PC のリフレッシュやリセットがどんなことをしているのか知らないと、いろいろと消えちゃいますのでご注意。その点、従来のフルバックアップは安心、安全。

Windows 8 > PC のリフレッシュ、リセット、システムの復元...のメモ
[URL] http://yamanxworld.blogspot.jp/2013/01/windows-8-pc.html


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