2010/05/11

“苦しそうな” Virtual Server ホスト

最近、Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) 2008 R2 関連のコンテンツを数多く手がけています。動作確認やスクリーンショットをとるために、私のオフィス (というか自宅) には、Hyper-V ホスト、Hyper-V ホスト クラスター、Virtual Server 2005 R2 SP1 ホスト、VMware ESXi ホストの混在環境が準備してあります。正確には、いつでも準備できるようになっています。

今回は、少ないハードウェアである程度の規模に見せる、テクニカル ライターならではのテクニック (!?) を紹介します。

右のスクリーンショットを見て下さい。SCVMM 2008 R2 の管理コンソールです。Hyper-V ホストが 2 台 (hv00、hv03)、2 ノードの Hyper-V ホスト クラスター (hv01、hv02)、Virtual Server 2005 R2 SP1 ホスト (win2003r2)、そして VMware vSphere 4 ESXi ホスト (esxi01) が管理下にあります。

6 台の物理コンピューターがあるように見えるこの環境、実は 3 台 の物理コンピューターだけで構築されています。ドメイン コントローラー兼 Hyper-V ホストの hv00、Hyper-V ホスト クラスターの hv01 と hv02 の 3 台です。Hyper-V ホスト クラスターの共有ストレージは、hv00 上で稼働する仮想マシンで Windows Storage Server 2008 を動かし、iSCSI で接続しています。そして、SCVMM 2008 R2 の管理サーバーは、Hyper-V ホストの hv00 上の仮想マシンで動いています。

hv02 は、USB ブートで ESXi ホストにもなれます(つまり、hv02 と esxi01 は同時に動かせません。そのため、このスクリーンショットは 2 つのスクリーンショットを合成したものです)。SCVMM 2008 R2 は、VMware VirtualCenter Server (または vSphere 4 vCenter Server) 経由で、ESX/ESXi ホストの管理ができます。この環境では、vCenter Server を実行する Windows Server 2008 x86 仮想マシンが Hyper-V ホストの hv00 上で動いています。

残りの 2 ホスト、hv03 と win2003r2 は、Hyper-V ホスト hv00 上の仮想マシンです。hv03 には、Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 をインストールしてあります。SCVMM 2008 R2 の管理対象にはできますが、仮想マシン内で別のハイパーバイザーを動かすできるはずもないので、このホストで仮想マシンを実行することはできません。






win2003r2 の仮想マシンでは、Windows Server 2003 R2 と Virtual Server 2005 R2 SP1 が動いています。そして、その Virtual Server 2005 R2 SP1 の仮想マシンのゲスト OS として、Windows Server 2008 x86 が動いています。仮想マシンの中で、さらに仮想マシンを動かしているのです。もちろん、サポート対象外の利用方法ですが、スクリーンショットをとったり、仮想マシンの移行をテストしたりするのには十分使えます。

ただし、仮想マシン内の仮想マシンは、さすがに苦しそうです。

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