2014/05/16

お勧め記事: Microsoft RemoteAppで何ができるの?(@IT)

先日発表されたばかりの Microsoft Azure RemoteApp について、@IT さんで記事にしました。

@IT > Microsoft RemoteAppで何ができるの?
[URL] http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1405/15/news035.html


この記事の補足というか、再発見というか...

Windows Server 2012/2012 R2 リモート デスクトップ サービス (RDS) との共通点

Office アプリケーションで作成したドキュメントは、Microsoft アカウントの OneDrive (旧称、Skydrive) の他に、Microsoft Azure RemoteApp 側のサーバー (つまり、RD セッション ホスト) のユーザー プロファイル フォルダー内に格納できます。プレビュー版では、ユーザー 1 ユーザーあたり 50 GB の専用の領域を使えます。ユーザー プロファイル フォルダーのプロパティを見てみると、50 GB の WindowsAzureDrive(つまり、外部のVHDファイル)がユーザー専用のマウントされているのがわかります。

この機能は、Windows Server 2012 以降の RDS のセッション コレクションにおける「ユーザー プロファイル ディスク」よく似ています。以下は、Windows Server 2012 R2 の RDS 環境のスクリーンショット (出典: 「Windows Server 2012 R2 テクノロジ入門」の p509、513)。
パッチ管理は Windows Update ?
Microsoft Azure RemoteApp の標準のテンプレートを使用してサービスを作成した場合、Office 2013 Professional Plus のアプリケーションが公開されますが、コントロールパネル (C:\Windows\System32\control.exe) とか追加で公開してみると、いろいろと面白いです。ただし、Microsoft Azure RemoteApp に接続する Microsoft アカウントにはローカル管理者権限は与えられないので、設定を参照することはできても、あまりできることはありません。

パッチ管理は、標準の Windows Update で自動実行されるようになっているけど、こちら (→ http://satonaoki.wordpress.com/2014/05/14/azure-remoteapp/) の説明を見ると、Azure のクラウド サービス (Web ロールとか) と同じように、定期的に更新されたイメージで再作成されるみたいです。Windows Update だと Office は更新されないので、そういうことのようです。





カスタム テンプレートをアップロードしてサービスを作成する場合は、Windows Update や Microsoft Update を構成する方法と、更新したイメージでサービスを再作成する (Windows Server 2012/2012 R2 の VDI 仮想デスクトップの再作成のようなイメージ)方法があるようです。

カスタム テンプレートの要件や管理方法のドキュメントがまだ無い (リンク先が無い Deploy RemoteApp in your enterprise http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=397721)ようなのではっきりしたことはわかりませぬが。

知ってました? RDP 接続のタイムゾーンのリダイレクト機能


いろいろ見ていたら、Date and Time (datetime.cpl) コントロールパネルでタイムゾーンが日本になっていることに気付きました。Microsoft Azure は協定世界時 (UTC) で動いていると思っていたのでちょっとびっくり。

試しに、クライアントを別のタイムゾーンに設定して接続すると、あら不思議、向こう側のタイムゾーンも変わるじゃないですか。
恥ずかしながらいままで知らなかったのですが、リモートデスクトップサービス(旧、ターミナルサービス)には、タイムゾーンのリダイレクトという機能があるそうです。Windows Server 2003 および RDP 5.1 からの機能だそうな。タイムゾーンのリダイレクトの有効にするには、RD セッション ホスト側の以下のポリシーを有効にします。

コンピューターの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\デバイスとリソースのリダイレクト\タイム ゾーン リダイレクトを許可する

このポリシーを有効にしても、RD セッション ホストへの管理用のリモートデスクトップ接続(mstsc /admin)  では、タイム ゾーンのリダイレクトが無効になるみたいです。http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/command-line-parameters-remote-desktop-connection#1TC=windows-7

ローカルの RD セッション ホストで試してみました。

ちなみに、「タイム ゾーンのリダイレクトを許可する」ポリシーは、HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services にある fEnableTimeZoneRedirection に 1 を設定します。Microsoft Azure RemoteApp で確認すると、このポリシーはありませんでした。レジストリを検索したところ、ポリシー設定ではなく、HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server の中に設定がありました。

ちょっとした再発見。

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