2013/08/23

Windows 8.1 Preview > 無印 SKU を新規インストールする裏?ワザ

とある検証のために、Windows 8.1 Preview の 無印 SKU (Pro でも Enterprise でもないコンシューマー向け SKU) の新規インストール環境がほしくなりました。しかし、Windows 8.1 Preview の ISO イメージとともに配布されているプロダクトキーは、Windows 8.1 Pro Preview 用のものです。Windows 8 (無印) の環境を作成して、Windows ストアからアップグレードするのが今できる正しい方法なのでしょうが、なんか面倒。というわけで、Windows 8.1 Preview の ISO イメージから、こんな方法で Windows 8.1 (無印) Preview を新規インストールしてみました。プロダクト キーなしで。

Windows 8.1 Preview の ISO イメージ (Enterprise ではないほうの ISO) には、Windows 8 Pro Preview と Windows 8.1 (無印) Preview のインストール イメージが収録されています。確認するには、DISM /Get-WimInfo /wimfile:<DVD ドライブ>:\Sources\Install.wim を実行してください。インデックス 2 のほうが Windows 8.1 (無印) Preview のイメージです。

このイメージを Windows セットアップを使用せずに、手動でディスクに展開すれば Windows 8.1 (無印) Preview の新規インストールできます。

1. DISKPART コマンドで 350 MB のシステム ボリューム (起動用) を作成し、残りの領域をブート ボリューム (Windows 用) として作成し、両方を NTFS でフォーマットします。
ヒント → Windows 8 > 障害ディスクの交換日記 (後編) 

2. DISM /Apply-Image コマンドでブート ボリュームに Install.wim のインデックス 2 のイメージを展開します。いまどき、ImageX なんて使いませんことよ!
参考→Windows 8.1 のインストール DVD はイメージング ツールとしても使える (と思う)


3. BCDBoot コマンドでブート環境を作成します。
ヒント → Windows 8 > 障害ディスクの交換日記 (後編) 

4. PC (今回は仮想マシンですが) を起動します。Sysprep で一般化したイメージをイメージ展開して起動するのと同じ感じです。Windows Mini-Setup が始まり、「地域と言語」の設定からスタート。
通常は、Windows セットアップに入力したプロダクト キーで展開するイメージの SKU が選択されますが、今回は既に Windows 8.1 (無印) Preview のイメージを展開済みなので、プロダクトキーはスキップできます。このあとは、通常の Windows インストールと同じ。
5. 完成。 プロダクトキーが無いので、ライセンス認証はできません。ライセンス認証を行わないと、パーソナル設定など、一部の機能を使用できません。
 ・・・
Windows 8.1 (無印) Preview で何を検証したかったのかというと、Hyper-V の「仮想マシン接続」(Vmconnect.exe) の新機能である拡張セッション モードが Windows 8.1 (無印) Preview だと使用できないことを実際に確認するため (だけ)。


拡張セッション モードはゲストのリモート デスクトップ サービスに接続するため、リモートからの接続に対応していない Windows 8.1 (無印) Preview では想像してたとおり、接続できませんでした。まぁ、コンシューマー向け SKU は Hyper-V のサポート対象外になるはずなので、こんなこと検証しても誰かの役に立つわけではありませんが、“仮説は実証して初めて...”です。少なくとも、拡張セッション モードがリモート デスクトップ サービスを使っていることはよくわかります。

参考→Windows Server 2012 R2 Preview > 拡張セッション モードのヒミツ 

ちなみに、拡張セッション モードが使える Windows 8.1 Pro Preview や Enterprise Preview、Windows Server 2012 R2 Preview ゲストの場合でも、Administrators グループや Remote Desktop Users グループに入っていないユーザーでサインインするとこうなります。
ついでに、拡張セッション モードで接続中に「Remote Desktop Services」サービスを停止すると、基本セッション モードに即座に戻ります。


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