2012/06/02

Windows 8 RP > Windows To Go で仮想マシンも起動できた (我流の作り方付き)

Windows 8 Release Preview が出たので、早速 Windows To Go メディアを作り直しました。いくつか発見がありましたので、メモリます。

Windows To Go メディアの作り方については、Windows 8 Consumer Preview ベースの記事を以下に書きましたが、今回はより企業向けというか、現実的な方法で。

連載 カウントダウン Windows 8 Vol.05 "Windows To Go"でいってみよう!(2012/03/14)
連載 カウントダウン Windows 8 Vol.06 "Windows To Go"にまるわるエトセトラ (2012/03/30)



以前の記事では、インストールメディアの Sources\Install.wim を直接、USB メディア上のパーティションに ImageX で展開しました (この場合、キーボード配列の修正が必要)。今回は、Hyper-V 仮想マシンでWindows 8 のイメージをカスタマイズし、それを Sysprep して、Windows To Go メディアを作るという、たぶん本来あるべき手順でやってみました。作り方を簡単に。
  1. Windows Server 2012 RC の Hyper-V 仮想マシンに Windows 8 Release Preview をインストール。
  2. アプリのインストールなど、カスタマイズ。
  3. Sysprep /oobe /generalize /shutdown を実行して仮想マシンを停止。
  4. 仮想マシンの VHD (または VHDX) を Windows Server 2012 RC にローカルマウント(例えば、G: H: が出現、G: は起動環境だけなので無視、必要なのは Windows のある H:)
  5. imagex /capture H: %temp%\win2go.wim "Windows To Go Image" でイメージを WIM ファイル化。
  6. VHD (VHDX) の切断。VHD (VHDX) もう用無し。
  7. USB 外付けハードディスクや USB メモリにパーティションを作成。USB 外付けハードディスクなら、300 MB のFAT32 パーティションと残りの NTFS パーティションに (例えば、I: J:)。USB メモリなら NTFS 1 パーティション (例えば I:)
  8. imagex /apply %temp%\win2go.wim 1 J:\ (または I:\) で WIM ファイルから Windows イメージを展開。
  9. bcdboot J:(またはI:)\Windows /s I: /f ALL /l ja-jp で起動環境を作成。
  10. USB ディスクで起動環境と Windows 環境をマルチ パーティション構成 (USB メモリだとできない) した場合は、Windows のパーティションを BitLocker ドライブ暗号化で暗号化 (パスワードロック)できます。Windows Server 2012 から暗号化するには、BitLocker ドライブ暗号化の機能と関連ツールをインストールしておく必要があり (要再起動)。
  11. USB ディスクを取り外せば完成。 どこかの PC に挿して、USB ディスクから起動すれば、初回だけ Mini-Setup が走ります。その後は、どの PC でも起動可能に (初回にデバイスの準備のため時間がかかりますが)。
さて、USB 外付けハードディスクに Windows To Go 環境を作成した場合、Hyper-V 仮想マシンの物理ディスク (パススルーディスク) として IDE コントローラーに割り当てると、なんと、Windows To Go として起動できるではないですか。これを知っていると、Windows To Go のイメージのメンテナンスに便利かも。


ほら。


USB を抜いてみました。怒られ具合からすると、Windows To Go で起動していることがわかります。


BitLokcer ドライブ暗号化で暗号化している場合、起動時にパスワードの入力が必要。


ところで、Windows To Go で起動すると、ローカルのドライブも見えちゃって気になっちゃうという方へ。連載 カウントダウン Windows 8 Vol.06 "Windows To Go"にまるわるエトセトラ では、 明示的にオフラインにしてみましたが、もっといい方法を見つけました。Sysprep で汎用化する前に、おまじないとして MOUNTVOL /N コマンドを実行しておくと、新しい固定ディスクを自動でマウントしないようになります (オンラインにはなりますが、ドライブ文字にマウントされません)。


この USB メディアで VMware Player 仮想マシンを起動できるかというと、できませんでした。VMware Player 仮想マシンは USB からの起動ができませんし、ハードディスクに物理ディスクとして指定すると、内部エラーとなりました。

ふと考えると、Windows To Go メディアも仮想マシンにパススルー接続で作れるかも !?


8/16 追記1) Windows To Go は、Windows 8 Enterprise でのみ作成と使用が許可されます。Windows 8 Enterpriseには、Windows To Go メディアの作成ツール(Pwcreator.exe) が付属しているので、そちらを使用してください。Windows 8 Enterprise 以外のエディションでの作成はライセンス違反になります。

8/16 追記2) RTM 版でも Windows To Go メディアで仮想マシンを起動できましたが、私の環境ではそのあと物理コンピューターを起動できなくなっちゃいました (STOP エラー 0x0000001で)。ご注意ください。

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