2012/03/29

続々々・新刊のご案内「Windows Sysinternals 徹底解説」(翻訳書)

「Windows Sysinternals 徹底解説」(翻訳書)、本日発売です。

マイクロソフト公式解説書「Windows Sysinternals 徹底解説 (Windows 管理者必携ツールを使い尽くすためのバイブル)」
著者: Mark E. Russinovich、Aaron Margosis 著
訳者: 山内和朗 (= 山市良です)
価格 : 4,935円(税込み)
ISBN : 978-4-82229-464-9
発行元 : 日経BP社
発行日 : 2012/03/29

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発売記念ということで、今回はおまけのスクリーンショットをいくつか。翻訳書のため、書籍にはこれらのスクリーンショットは掲載されていませんが、実際に動いているところをどうぞ。


第 4 章 Process Monitor > 4.11 Procmon のトレースにデバッグ出力を差し込む
(該当ページ P157)

Process Monitor (Procmon.exe) は、レジストリやファイル、プロセス/スレッド、ネットワークのアクティビティをキャプチャして、トレース ログに記録するツールです。Procmon が提供する API を利用すると、Procmon のトレースに対して、カスタム アプリケーションからのデバッグ出力を書き込むことができます。書籍 (翻訳書) の図 4-34 に、出力サンプルのスクリーンショットを掲載していますが、その画面は、書籍で紹介している John Robbins 氏提供の ProcMonDebugOutput.zip に含まれるヘルパークラスを利用しています。

以下のスクリーンショットの「ProcMonDebugDemo.exe」は、そのヘルパークラスを利用したサンプル アプリケーションを Visual C# 2010 Express で作成したものです。


サンプル アプリケーションでは、.NET Framework の Systems.Diagnistics.Trace クラスを単純に使用してデバッグ出力していますが、アプリケーション構成ファイル (.config) を使用して、「Sysinternals.Debug.dll」と「ProcMonDebugOutputx86.dll」(または ProcMonDebugOutputx64.dll) が提供する Sysinternals.Debug.ProcessMonitorTraceListener にリダイレクトしています。


「Sysinternals.Debug.dll」と「ProcMonDebugOutputx86.dll」(または ProcMonDebugOutputx64.dll)  は、John Robbins 氏提供の ProcMonDebugOutput.zip 含まれるソースからビルドできますが、Visual Studio 2010 では「このバージョンのアプリケーションではサポートされないプロジェクトの種類 (.vcproj) です」のようなエラーが出て、ビルドできませんでした。

ProcMonDebugOutput.zip のプロジェクトは、Visual Studio 2008 で作成したもののようです。Visual C++ 2008 Express および Visual C# 2008 Express なら、ビルドできます。ただし、「ProcMonDebugOutput.rc」の「#include "afxres.h"」を「#include <windows.h>」に変更する必要がありました。


参考情報:
John Robbins' Blog > See the I/O You Caused by Getting Your Diagnostic Tracing into Process Monitor
[URL] http://www.wintellect.com/cs/blogs/jrobbins/archive/2010/04/13/see-the-i-o-you-caused-by-getting-your-diagnostic-tracing-into-process-monitor.aspx

第 6 章 PsTools > 6.2 PsExec
(該当ページ P204)

以下のスクリーンショットは、PsExec を使用して実現したものです。Winlogon デスクトップ (コンソールにログオン中の場合は、Ctrl+Alt+Del キーで切り替えることができる、セキュリティで保護された Windows のデスクトップ、ロック画面) でコマンドプロンプト (cmd.exe) が動いています。


第 10 章 デスクトップのユーティリティ > 10.1 BgInfo
(該当ページ P353)

BgInfo をご存じですが? ご存じだとしても、単にシステム情報をデスクトップの壁紙に表示するツールだと思っていませんか? 実は、BgInfo が収集するシステム情報を、Excel スプレッド シートや CSV ファイル、Access データベース、SQL Server データベースに書き込んむことができます。BgInfo をデータ収集のみに使用し、壁紙は変更せずにすぐに終了するという使い方ができるんです。SQL Server データベースに書き込む場合は、最初に、データベースを作成する権限を持つユーザーで BgInfo を実行すると、指定したデータベース内にデータを受け入れるためのテーブルを自動作成してくれます。次のスクリーンショットは、BgInfo によって自動作成されたテーブルです。


第 12 章 ディスクのユーティリティ > 12.1 Disk2Vhd
(該当ページ P380)

Disk2Vhd は、ローカル ディスクの VSS スナップショットを作成して、それを VHD 形式に変換するツールです。BCD (ブート構成データ) を使用する Windows Vista および Windows Server 2008 以降の OS 環境を Disk2Vhd で変換した場合、重要な注意事項があります。Disk2Vhd を実行したのと同じ PC に、「ディスクの管理」スナップインや DISKPART コマンドを使用して、変換後の VHD をマウントしてしまうと、その VHD を割り当てた仮想マシンは以下のスクリーンショットのように起動不能になります。 その理由については、書籍の P380 をご覧ください。

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