2011/09/01

画面で見る Windows Intune v2 Beta のソフトウェア配布&更新機能

Windows Intune の次期バージョンの Beta プログラムが 2011 年 7 月から提供されていますが、新機能のソフトウェアの配布と、マイクロソフト以外のソフトウェアの更新機能について試してみました。スクリーンショットでみなさんも試した気分になってみてください。実際に試してみたいという方は、こちらから Windows Intune (2011 年 7 月 ベータ版) を申し込んでください。


ソフトウェア配布機能は、Windows Intune の更新プログラムの配布基盤を利用して、任意のソフトウェアを配布できる機能です。Windows Intune Software Publisher というツールを使って、クラウド上のストレージにインストーラーをアップロードします。指定できるのは、実行ファイル形式 (.exe) または インストーラー パッケージ (.msi)。アーキテクチャ (Any / x86 / x64)、OS (Any / XP / Vista / 7 / XP~Vista / Vista~7...)、コマンドライン引数なんかも指定できます。ちなみに、MSI の場合、コマンドライン引数(/quiet とか)を指定しないで空のままにするのが失敗しないコツかも。


上の画面では、最新の Adobe Reader X 10.1.0 (AdobeRdr1010_ja_JP.msi) をアップロードしていますが、クライアントへの配布は、既にアップロード済みの Adobe Reader 9.4.0 (AdbeRdr940_ja_JP.msi) で進めます。その理由は、更新プログラムの配布機能で、Adobe Reader の更新を配布したいから。Adobe Reader 9.4.0 以降、9.4.1 ~ 9.4.5 までの 5 つの更新プログラム (AdbeRdrUpd94x_all_incr.msp) が出ています。Adobe Reader 9.4.x の配布用ファイルの入手については、こちらを見てください。

アップロードが完了すると、[ソフトウェア]の[管理されているソフトウェア]にリストされるので、右クリックして[展開]をクリックし、配布先のコンピューター グループを指定します。次のスクリーンショットを見るとわかるように、アンインストールもできることがわかります。


コンピューター グループにソフトウェアを展開すると、クライアントの[Windows Intune Center]のほうで更新プログラムの1つとして検出されます。


[更新プログラムのインストール]をクリックして、インストールを開始します。


インストールが完了しました。デスクトップに[Adobe Reader 9]のアイコンが出現しました。


続いて、更新プログラムです。更新プログラムも、ソフトウェアのアップロードと同じような感じてアップロードします。指定できるのは、実行可能ファイル (.exe)、Windows インストーラー パッケージ (.msi)、および Windows インストーラー修正プログラム (.msp) のいずれか。更新の種類も指定できます。


更新プログラムをアップロードする際には、依存関係のあるソフトウェアまたは条件を指定します。条件としては、パス指定したファイルの有無、MSI プロダクト コード、レジストリ キーの有無を指定できるみたいです (試していません)。※10/24 追記) 正式リリースでは、アップデート (.msi) の登録時にこの画面が出てきません。.exe をソフトウェアまたは更新として登録する際には出てきます。.msi や .msp はこのあたりをうまくやってくれるんでしょうね。


アップロードしたら、[承認]を実行して、更新を配布するコンピューター グループを指定します。Adobe Reader 9 の更新プログラムは 5 つありますが、順番にインストールしたほうが良いようなので、とりあえず 9.4.1 の更新だけを[承認]してみます。アップロードした更新がどこにいってしまったか見失うかもしれません。そんなときは、[すべての更新プログラム]を対象にテキスト検索 (adobe とか) してください。※10/24 追記) 正式リリースでは、[すべての更新プログラム]の一番下の「Microsoft 以外の更新プログラム」にリストされます。


クライアントに戻って、[Windows Intune Center]で最新の更新プログラムを確認すると、先ほど承認した 9.4.1 の更新が検出されます。Windows Update の更新プログラムと同じように (他の更新プログラムがあれば一緒に) インストールできます。


続いて、9.4.2 の更新も承認して配布しました。


あと 3 つ残っていますが、面倒なので 3 つとも承認して同時に配布してみます。インストール順は考えてくれないようで、9.4.4 より先に 9.4.5 がインストールされちゃいました。


案の定、9.4.4 の更新はインストールに失敗。ですが、Adobe Reader は、問題なく 9.4.5 にアップデートされました。再起動後、更新プログラムを検索しても、9.4.4 はインストール対象として検出されませんでした。


インストール&更新したばかりですが、アンインストールしちゃいましょう。Adobe Reader X 10.1.0 を配布したいので。アンインストール手順は、ソフトウェアの展開をもう一度実行し、[アンインストール]を選択するだけです。


クライアントに戻って、更新プログラムを検索すると、[(アンインストール) Adobe Reader 9.4.0 - Japanese]が検出されました。アンインストールをインストールするというおかしな感じですが、[インストール]をクリックします。


アンインストールが実行され、デスクトップから[Adobe Reader 9]アイコンが消滅しました。


続いて、Adobe Reader X 10.1.0 を展開します。と思いましたが、繰り返しになるので、ここで終わり。どんとはれ。


ところで、アップロードしたソフトウェアや更新プログラムは、クラウド上のストレージに保存されます。Windows Intune のサービス標準では 2 GB 20GB (体験版は2GB) の領域が付いてくるようです。もっと必要な場合は、追加購入ということらしいです。


→ 正式リリースではどうなった? 「画面で見る Windows Intune v2 のソフトウェア配布&更新機能 (フォローアップ)

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