2010/07/29

SLES 11 SP1 は Hyper-V 仮想マシンにインストールするだけで完了

2010 年 5 月 19 日に、ノベルが SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 11 Service Pack (SP) 1 をリリースしています。時間ができたので、Hyper-V 仮の想マシンにインストールしてみました。結論から言うと、SLES 11 と比べると劇的に簡単になっています。SLES 11 のインストールについては、以前の投稿をご覧ください。

Linux ICs v2 のもうちょっと詳しいステップ バイ ステップ ガイド (我流) : SLES 11 編
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/02/linux-ics-v2-sles-11.html



とりあえず、自分の書いたステップ バイ ステップ ガイドに従って進めました。使用したメディアは、SLES-11-SP1-DVD-x86_64-GM-DVD1.iso です。新規インストールで選択するシナリオは、「物理マシン(完全仮想化ゲスト向けも)」にしました。


SLES 11 SP1 でも、ステップ バイ ステップ ガイドどおりに進めると、すんなりとインストールできます。ただし、SLES 11 の場合は、「ネットワークの設定」のことろで、ネットワーク インターフェースが“検出されませんでした”となるのですが、SLES 11 SP1 の場合は、「Virtual Ethernet Card 0」が検出され、インターネット接続のテストもパス(成功)します。統合サービス (Linux Integration Components: Linux ICs)をインストールしなければ、統合タイプのネットワーク アダプターは認識されないはずなので、?と思いつつインストールを最後まで完了させます。何の問題も苦労もありません。

もしやと思い、端末を開いて、/sbin/lsmod | grep vsc を実行してみます。Linux ICs の 4 つのコンポーネントが (hv_付きですが) インストール済みになっています。

hv_vmbus: 仮想マシン バス (VMBus)
hv_netvsc: ネットワーク VSC
hv_storvsc: SCSI 用のストレージ VSC
hv_blkvsc:  IDE 高速ブートのためのフィルター ドライバー

SCSI 接続のディスクも認識されており、YaST2の「ディスクの分割」でパーティションを作成し、マウントすることができます。

もうお分かりかと思いますが、以前の投稿で Linux Kernel 2.6.32 以降には Linuc ICs v2 が組み込み済みであることをお伝えしました。SLES 11 SP1 のカーネルは 2.6.32.12-0.7 です。GPLv2 版の Linux ICs が既定でインストールされたのです。

Linux kernel 2.6.32 以降には Hyper-V Linux ICs が組み込み済み
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/03/linux-kernel-2632-hyper-v-linux-ics.html


SLES 11 SP1 のインストールをちょっと巻き戻して、ソフトウェア コンポーネントのページを見てみましょう。インストールされるパッケージを検索してみると、hyper-v-kmp-default (Microsoft Hyper-V drivers) が見つかりました。このパッケージは、「物理マシン (完全仮想化ゲスト向けも)」シナリオ選択時に既定で選択されます。


というわけで、SLES 11 向けのステップ バイ ステップを修正しておきます。
Step 1:  6 [物理マシン]を選択します。
→ SLES 11 SP1 では [物理マシン (完全仮想化ゲスト向けも)]を選択します。
Step 1:  7 [C/C++コンパイラとツール]を追加します。
→ SLES 11 SP1 で追加する必要はありません。
Step 1: 11 “検出されませんでした”
→ SLES 11 SP1 では、Virtual Ethernet Card 0 が検出されるので、インターネット接続のテストなどスキップせずに実行できます。
Step 1: 13 “ 稼働中のネットワークが見つかりません”
→ SLES 11 SP1 では、ネットワーク関連のエラーは表示されません。
Step 2: Linux Ics v2 をインストールします。
→  SLES 11 SP1 ではインストール済みなので、Step 2 はすべて省略。
Step 3:  vmbus、netvsc、storevsc、blkvsc
→  SLES 11 SP1 では、hv_vmbus、hv_netvsc、hv_storevsc、hv_blkvsc
Step 4:  SCSI ディスクを起動時に自動マウントするように構成してしまうと、起動時にディスクの状況をチェックできずに、fsck failed のエラーでメンテナンス モードに入ってしまいます。
→  SLES 11 SP1 では、 問題なくマウントできました。そのため、回避策を実施する必要はありません。

なお、Citrix Satori Project の inputvsc は、SLES 11 SP1でも動きません (インストールが失敗します)。

(9/21 追記) こちらも参照してください。→ http://yamanxworld.blogspot.com/2010/09/sles-11-sp1-hvutils.html

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